
昨年死去した詩人の谷川俊太郎さんを追悼する展示イベント「谷川俊太郎さん、ありがとう。」が5月30日、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)8階のギャラリー「ほぼ日曜日」で始まる。
谷川さんに「感謝の気持ちを込めて」開催する同展。谷川さんは1931(昭和6)年に東京で生まれ、同級生の影響で17歳の頃に詩作を始めた。1952(昭和27)年に初の詩集「二十億光年の孤独」を刊行。詩作に加えテレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞、漫画作品「ピーナッツ」シリーズの翻訳などでも知られる。昨年11月13日に老衰で逝去した。
谷川さんは、対談や詩の連載、メディア「ほぼ日の学校」など、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に2000(平成12)年から昨年まで30回以上登場したという。会場では、ニットデザイナー三國万里子さんが着る人のリクエストを聞いて編んだセーターの作品集「うれしいセーター」に参加した谷川さんのセーターや、同サイトを主宰するコピーライター糸井重里さんが企画し谷川さんが物語の執筆、漫画家・松本大洋さんが絵を描いた「かないくん」の原画の一部などを展示会。ほぼ日と仕事をした際のスナップ写真なども合わせて展示する。
作家・エッセーストの阿川佐和子さんや歌人の俵万智さん、料理愛好家の平野レミさん、ミュージシャン矢野顕子さん、作家・吉本ばななさんなど、谷川さんとほぼ日にゆかりのある人たちが選んだ谷川さんの詩と、谷川さんへのメッセージやエピソードも紹介。来場者が谷川さんへのメッセージを書けるコーナーも用意する。
谷川さんの詩集や翻訳した著書など、現在購入できる書籍も販売。1,500円以上購入客には1会計につき1個、イラストレーター江田ななえさんが描いた谷川さんのキーホルダーを進呈する。
開催時間は11時~20時。入場無料。7月13日まで。